腐りやすい木・腐りにくい木

木は腐るもの。

木材とプラスチックとの一番の違いは、木材は腐敗還元して土に戻りますが、プラスチックは戻らないという点です。プラスチックが無機物であるのに対し、木材は有機物であり、分解菌を介して分解、土へと戻っていきます。

そこで今回は、どのような菌が木材を分解するのか、分解菌はどのような条件で活躍するのか、分解菌に強い木と弱い木との違いは何か、について探ってみましょう。

腐りやすい木・腐りにくい木

同じ木でも部分によって腐りやすさはちがう?!

同じ一本の樹木でも部分によって腐りやすい箇所と腐りにくい箇所があります。
樹木の多くは、幹を輪切りにすると、外周部とその内側で色が異なります。外周部の白っぽい部分は辺材(白太)と呼ばれ、根から吸い上げた養分や水分を通して、生物としての活動をしているのに対して、中心に近い心材(赤身)と呼ばれる部分は、生物としての役割を終えた後、腐朽菌や虫の嫌がる物質を溜め込み、木の構造を維持する役割を果たしている部分です。
よって白い辺材部が腐りやすい部分であり、一般に腐りにくいといわれるヒノキやクリでもこの部分はすぐに腐ってしまいます。


腐りにくい木の秘密?!

腐りにくい木というのは、この心材に溜め込まれる物質が腐朽菌に対してどれほど抵抗力があるかで決まります。
一般的に、匂いのあるヒノキ、スギ、ヒバなどは匂いのもとであるフェノール性の心材成分のおかげで腐りにくいという性質を持っています。
また、腐朽菌が活発な熱帯地方の木材は、腐朽菌に対抗するため心材に強力な耐腐朽菌物質を持っていることが多く、例えばチークやピンカドなどの含んでいる独特の油分や、メルバウが含んでいる岩石の成分のシリカ、非常に優れた耐朽性をもつイペに含まれるラパコールもその一種です。